読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

明日活かす読書

読書メモや記録のためのブログです。

【寸評】高校生からわかる社会科学の基礎知識(酒井峻一)

おはようございます。

今回ご紹介する本は、人から勧められてごく最近(4/2)読了したものです。これは、将来社会科学系の学部に進むことを志望している学生さんや、既に進学してしまった学生さん、特に、世界史を履修しなかった方々にオススメしたい本です。 

高校生からわかる社会科学の基礎知識

高校生からわかる社会科学の基礎知識

 

今もそうなのかわからないのですが、「社会科=暗記科目」という了解は、相当強く残っているように思われます。

一方で、「学部生で、こんなことも知らないのか」ということを平然とおっしゃる大学の教員さんもいると聞いております(両方とも、推測ないし伝聞ですw)。

私はといえば、大昔に推薦入学で大学の門をくぐった時に、高校までの「社会科」と、大学からの「社会科学」との違いに戸惑ったものでした。特に、近代西欧史が基礎的にでもできていないと、全く興味さえ持てないもの、というのが感想でした。その点で言うと、私はウェーバーの近代化論に興味を持てたので、そこから少し関心を広げることができたのですが。

とまあ、昔の話は置いといて。

この本は、法学、経済学、政治学のアウトラインについて説明しながら、それらを形成していった西欧の「近・現代史」をも解説をしているものです。

例えば、「大陸法」と「英米法」。そういうカテゴリーがあることくらいなら文学部の私にもわかっていたことではありますが、それらの国々の成り立ちから違いを説明してくれています。

また、「法の支配」と「法治主義」が違う言葉であること。身についていないので言及はしませんが、こういうことについても説明がされています。

経済学については、スミスまでと、あと簡単に、マルクスケインズフリードマンについて解説があります。

惜しむらくは、「社会学」についての記述がないこと。これは、社会学内部でさえも「標準」のテキストが作れないほどに定義が分裂しているからなのだと思っています。

必要とあれば、また参照してみたい1冊です。